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​ごあいさつ

 初めてネパール王国に足を踏み入れたのは1979年末でした。それから45年間ネパールと共に歩んできました。昔の、のんびりとしたネパールを知っている世代です。日本は経済成長期でしたから、ネパールにとって第1の支援国でした。何処へ行っても「ジャパニ(日本人)」「こんにちは!」と言われたものです。


 ネパールの国内では1980年代に民主化の運動の高まり、毛沢東主義者による内戦、ビレンドラ国王一家の惨殺事件を経てネパール王国からネパール連邦民主共和国へとなりました。


 現在、ネパールでは若者たちの活力を吸収する国内産業が乏しいため、海外への留学生や出稼ぎ労働者からの送金がネパール経済を支えています。日本でも在日ネパール人が30万人になりました。その若者たちの多くがネパール王国だった時代を知りません。


 私たちは、長い年月をかけて集めたに関する研究・報告書、雑誌、新聞、辞書やネパール語学習書、観光案内書、ヒマラヤの山岳写真集、各種地図、民具、楽器などを持ち寄り、ネパールライブラリ―を開館しました。ドゥルガ・バハドゥール・スベディ大使による文学を中心とした500冊の寄贈コーナーも特設しました。


 このネパール空間で、ネパール茶を飲みながらネパールを楽しんでいただきたい。また、ネパールの方々には、自国の文化・歴史・文学を振り返っていただきたいと願っています。


 皆様のご来館を、お待ちしております。

ネパールライブラリ―館長 伊藤ゆき

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