ネパールは、地球温暖化 のバロメーター

バレン首相が国連で訴えたこと
ネパールのバレン・シャハ首相は、国連総会で、ネパールが直面する気候変動や自然災害の深刻な影響について訴えました。
ここでは、長い演説の内容を12のテーマに分け、わかりやすくまとめて紹介します。
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議長殿
事務総長殿
各国代表の皆様
ご列席の皆様
① ネパールから世界への警告
「ヒマラヤから世界へ――気候危機への警告」
ネパールで起きた大規模な洪水や土砂災害は、ネパールだけの問題ではありません。ヒマラヤの変化は、国境を越えて多くの国や人々の生活に影響します。気候変動はすでに現実の問題であり、世界はその警告に耳を傾け、行動する必要があります。
② 災害で失われた命と暮らし
「一瞬で失われた命、家、そして暮らし」
洪水によって家族、大切な人、住宅、道路、橋、学校、農地、生計手段などが失われました。災害からの復旧には長い時間と莫大な資金が必要です。ネパールは今、復旧・復興という大きな課題に直面しています。
③ 気候変動は国境を越える
「気候変動に国境はない」
氷河の融解や洪水は国境を認識しません。ネパール、中国、インドなど、ヒマラヤ周辺の国々が共通して影響を受けています。だからこそ、一つの国だけではなく、国境を越えた協力が必要です。
④ 気候正義
「気候変動をつくった責任と、被害を受ける人々」
ネパールの温室効果ガス排出量は世界全体のごくわずかです。それにもかかわらず、気候変動による大きな被害を受けています。歴史的に多く排出してきた国や、対応する力を持つ国々が、より大きな責任を果たすべきだという考えを示しています。
⑤ ヒマラヤの国際協力
「ヒマラヤを国際協力の場に」
ネパールは、インド、中国とともに「ヒマラヤ気候レジリエンス・メカニズム」をつくることを提案しています。衛星データ、専門知識、氷河湖の監視、早期警戒システム、災害時の支援などを国境を越えて共有し、人命を守る仕組みをつくろうとしています。
⑥ ネパール自身の取り組み
「ネパールも未来のために行動している」
ネパールは森林保全、水力発電、電気自動車の普及、地方での気候変動への適応など、自国でもさまざまな取り組みを進めています。しかし、世界的な気候危機に対しては、ネパール一国の努力だけでは十分ではありません。

⑦ 「救援・復旧・復興」だけでは足りない
「救援、復旧、復興。そして責任、補償、レジリエンス」
災害が起きた後には、救援・復旧・復興が必要です。しかし、それだけではなく、同じ被害を繰り返さないための責任、補償、そして災害に耐える力=レジリエンスが必要です。
⑧ 気候資金をもっと届きやすく
「気候正義は、迅速な支援から」
災害を受けた国が、複雑な手続きに何年も時間を費やすのではなく、必要なときに迅速な支援を受けられる仕組みが必要です。特に、脆弱な国々には十分な無償資金による支援が求められています。
⑨ 貧しい国々が抱えるもう一つの問題
「戦争には届くのに、農民には届かない」
武器や軍事物資は国境を越えて届けられるのに、農民が必要とする肥料や燃料は、必要な時期に手に入らないことがあります。気候変動だけでなく、世界的なサプライチェーンや戦争によって、貧しい人々が大きな影響を受けています。
⑩ 弱い国にも声を
「すべての国の声が届く国際社会へ」
人口が少ない国、貧しい国、山岳国、島国、内陸国などの声も、国際社会で公平に扱われるべきです。軍事力や経済力だけで、誰の声が聞かれるかが決まる世界ではなく、多国間主義と国際協力を大切にする世界を目指しています。
⑪ 若者と新しいネパール
「若い世代が求める、誠実で責任ある政治」
ネパールの若い世代は、誠実さ、説明責任、尊厳ある仕事、社会保障、そして自分の故郷で安心して暮らせる機会を求めています。バレン首相は、こうした若者の願いを反映した国家づくりを目指す姿勢を示しています。
⑫ 最後のメッセージ
「世界の屋根からの警告に、今こそ耳を傾ける」
ヒマラヤから発せられる警告を、世界はこれ以上無視してはいけません。気候変動への備え、強いインフラ、早期警戒システム、国際協力を進め、未来の世代の命と暮らしを守る必要があります。
最後に
パシュパティナート神が、世界の平和と繁栄をもたらされますように。
この世界が、ブッダの示された道を歩むことができますように。
ありがとうございました。
ナマステ。
全体を一言でまとめ
『ネパールで起きていることは、ネパールだけの問題ではない。ヒマラヤから発せられる気候危機の警告に世界が耳を傾け、国境を越えて協力し、気候正義と平和を実現しなければならない』




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